栃木県代表の作新学院が54年ぶりに夏の甲子園で優勝を果たした、今年2016年の甲子園。
決勝戦も画面に張り付いて観戦した。
作新学院の気持ちのこもったプレーに圧巻された。
背番号16番があんなに活躍できる学校がいくつあるだろうか。
選手一人一人が力を合わせて1+1が5にも10にもなるようなチームがここにあった。
作新学院のみんな、優勝おめでとう!!
今こうして作新学院の栄光を讃えているわけだが、北海高校を応援していたわたしは試合終了とともに大号泣してCさんに笑われてしまった。
高校野球ってどうしてこうも熱が入るのだろう。
とりわけ決勝戦に地元(ではなくとも出身地である北海道)の高校が残っているとなると格別だ。
スクリーンの前で応援していて、叫んだり泣いたりしても、それでも伝えたかった。(あれ、これは途中からYou & Meの歌詞…?あゆちゃん好きな人にしかわかりませんね、ごめんなさい。)
両投手が注目を浴びた決勝戦
投手というと決勝戦でなくとも注目を浴びることが多いが、この決勝戦もまた注目投手が闘うこととなった。
作新学院の今井達也投手。
自己最速タイの152km/hを甲子園決勝戦で出すという精神力の強さ。
チームは確実に甲子園で一戦一戦闘うごとに強くなっていった。
そんなチームにいられて、前にも後ろにも信頼できる仲間たちがいるからこそ出し得た記録だろう。
対する北海高校のエース、大西健斗投手。
準決勝でヒットを打った時に解説の方が「かっこ良すぎるキャプテンです!!」と思わず言ってしまうほどだ。
そう、彼はエースで元4番でキャプテン。
おまけに整った顔立ち!・・・なだけでなく素晴らしい人格だという。
決勝戦では4回表で大西投手に代わってリリーフしたのが2年生の多間隼介投手。
甲子園では初登板というのに本当によく投げていた。
尊敬する大西先輩も、彼に北海高校の今後の一年を期待できるのでは。
バッターの後ろに投げてしまうこともあったけれど、あんなに注目されていた大西投手の後にこのプレーが出来たのは普段の練習でも着々と努力を積み重ねてきた証拠だろう。
バッティングも3打席3安打ととてもよく活躍した。
夏の終わりの瞬間
9回裏2アウト一、二塁。北海高校の攻撃。
作新学院は、優勝まであと1アウト。
ピッチャーがボールを投げ、キャッチャーがボールをこぼしたスキに北海の二塁走者の井上選手が三塁を狙って走るもタッチアウトとなり、試合が終了した。
三振でもなく、フライでもなく、走塁のタッチアウトでの試合終了。
この両校の闘い方にふさわしい、全力プレーを象徴したかのような幕の降ろし方だった。
おめでとう、作新学院!!!
北海を応援していたわたしはもう涙が止まらなかったのだが、この笑顔を目の当たりにして一瞬目を疑う。
えっ、北海が優勝したの?と思うような、この爽やかすぎる笑顔の準優勝チームのキャプテン。
走塁でタッチアウトになった後輩の肩をポンったたいているその笑顔からは、決勝戦で負けたチームの雰囲気を少しも感じさせない。
両校とも、ここまでお疲れ様でした。
改めて、作新学院のみなさん優勝おめでとう!北海高校のみなさん準優勝おめでとう!
かっこ良すぎるキャプテンと呼ばれるその理由
道産子のわたしだから、もう少しだけ北海高校の大西キャプテンの話を。
試合終了後に、大西キャプテンがベンチに戻ったところが映しだされた。
「やり切ったぞ〜!」と笑顔で声をかけていた。
高校3年生でこの出来上がった人格、見習うべきところが多すぎる。
そりゃあメディアも注目するわけだ。
お父さん、お母さんに子どもの育て方を学びたいくらいである。
ある記事によると、大西投手の両親は幼い頃から「困ったときは笑顔」と教えてきたそうだ。
彼は試合に勝って校歌を歌い終えたあと、みんなが一直線にアルプスへ走る中、いつも相手ベンチへ一礼をしてからみんなのあとを追う。
相手チームへの尊敬の気持ちを忘れない立派な選手だ。
これからも大西投手の活躍からますます目が離せないであろう。
余談であるが彼をグーグルで検索するとV6の岡田くんが出てきた。
似てるってことかな?わたしは2004年の夏に準優勝した済美高校の鵜久森淳志選手(元日本ハム、現ヤクルト・スワローズ)に雰囲気とかお肌の感じが似てると思ったのだが。
今年も熱い夏をありがとう
南半球にいたって、夏の甲子園がリアルタイムで見られる時代。
おかげさまで、仕事にもロクに集中出来ずに夢中になれる濃ゆい2週間を過ごすことが出来た。
久しぶりに声だして思いっきり泣いた後は、頭がガンガン痛い。
それだけ夢中にさせてくれたのは、一人ひとりが一生懸命プレーする姿を見られたということはもちろんだけれど、やっぱり道産子が決勝まで勝ち残って活躍してくれたから。
寒い冬のオークランドに、熱い夏をくれた全国の球児たち、ありがとう!!
with LOVE, nana