こんにちは。「安定の公務員」を辞めて海外へ飛び出したnana(@nana_in_nz)です。
周りの人に「日本では何をしていたの?」と聞かれて
というと、「公務員を辞めてワーキングホリデーへ行ったの?」というと驚かれることが多いです。
わたしは自分の好きなことをしたいというありのままの心の声に従って行動しているだけなんです。
ワーホリで定番の質問「日本では何をしていたの?」「なぜオーストラリアへ?」
「オーストラリアに来る前は何をしていたの?」
ワーキングホリデーに来ている日本人同士が、出会って数分後にはだいたい決まってこの質問。ワーホリあるあるですね。
そんなわけで、ワーキングホリデーのうちに何回交わしたかわからないこのやり取り。
「警察官」と答えると、決まって驚かれます。
うん、そうだなあ。わたしも驚くかもしれない。
周りになかなか女性警察官の知り合いっていないですもんね。
- へぇー、公務員辞めて来ちゃったんだ?
- 周りに止められなかった?
- もったいないって言われなかった?
と聞かれることも多いです。
過去のことよりも、これからどうしたいか話しているほうが楽しいんじゃないかなぁ…なんて思いながら、そこそこに返事をしてしまうわたし。
そしてもうひとつの定番の質問「なぜオーストラリアへワーホリに行ったの?」。
うん、この質問なら、すき。
わたしの答えはたったひとつ。
オーストラリアのあの景色を、この目で見たいと思ったから。
ちゃんとした説明にもなっていないかもしれないけれど、でも十分すぎるほどに明確な理由で、オーストラリアへ飛び立ったのです。
いつかオーストラリアへ行ってあの景色を眺めてみたい
漠然とそんな思いを抱えながら過ごしていました。
それは小学生の頃からの思い。
小さい頃から本が好きだったわたしは、よく両親や祖父母に本を買ってもらっていました。
特に海外体験の特集ページが好きで、オーストラリアの自然が載っているページ…
そこにはくっきりと折り目がつくほどに、何度も何度も繰り返し読んでいたんです。
年齢が一桁の頃から憧れを寄せていたオーストラリア。
その理由はわからないけれど、一度覚えた「オーストラリア」という国の名前が、わたしの心のなかに住み着いてしまったようです。
しかし、「行ってみたいなあ…」という気持ちはいつしかどこかに仕舞われていきました。
高校生の頃にはオーストラリアのことを考えるよりも、部活や生徒会・友だちとのおしゃべりなどを占める割合が多くなっていきました。
そうしてその気持ちはどこか隅っこの方へ置き去りにされたまま、社会人になったんです。
「オーストラリアが大好き」その気持ちは健在
社会人となり、学生時代と比べて一番変わったことがあります。
それは自分で稼いだお金を自分の好きなように使えるということ。
やりたいことは全部やりたい。行きたいところに行く、観たいものを観る!
それが当たり前にできる社会人バンザイ!!
初めて一人暮らしをするときに買ったパソコン。
パソコンで、よく検索していたワードがあります。
それは・・・
「オーストラリア 景色」
不思議なことに社会人になってから、いつの間にか隠れていた気持ちが顔を出していたんです。
- グレートバリアリーフの綺麗すぎる青い海と白い砂。
- 広い海を泳ぐカラフルなおさかなさんたち。
- つぶらな瞳のコアラ。
- ラピュタに出てきそうな大きなイチジクの木。
- 魔女の宅急便を思わせるフリンダースストリート駅。
- オペラハウスとハーバーブリッジの曲線の美しさ。
- そして気さくでおおらかそうな人々の表情。
その全てがわたしを魅了していきました。
パソコンを開けば何時間でもその写真を眺めていられたし、いろんな人のオーストラリアでの体験談などを読んだりするのは本当に楽しかったです。
そのときは、自分がオーストラリアで生活するなんて夢にも思っていませんでした。
ただただ景色を眺めては癒されたり、体験談を読んではあたかも自分がそこにいたような気持ちを味わっていたものです。
そもそも海外旅行さえ行ったことがなく、海外旅行とは特別なひとが行くものだと思っていたのかもしれません。
北海道で生まれ育ったわたしにとって、飛行機に乗るということ自体がすごく大きなイベントの旅行だったんです。
ワーホリを知ったとき、すでに心はオーストラリア
警察官の仕事はとってもやりがいがあり、仲間たちや上司に恵まれていました。
なんでも好きなことをできるし当時の生活が気に入っていたので、オーストラリアで生活をすることはただの憧れであり、夢のようなことだと思っていました。
「いつか1、2カ月くらい長期旅行でいけたらいいなぁ」とは思っていたけれど。
そのときのわたしは、海外で長期間生活する方法は留学か仕事しかないと思っていました。
と、海外で住むこととは無縁だと思いこんでいました。
それに、そう、わたしはワーキングホリデーという制度を知らなかったんです。
ある日いつものごとく「オーストラリア 景色」で検索していた記事を読んでいるとき…
もしかして、「1カ月くらいの留学ってできるかなぁ…」なんて思って調べていたときだったかもしれません。
「ワーキングホリデー」という聞き慣れない言葉を見つけたのです。
それは「働きながら1年間オーストラリアに滞在できるビザ」と書いてありました。
それなのに「特別なスキルや資格もいらず英語がペラペラじゃなくても大丈夫」「学生よりも初期費用が抑えられる」ということで
と大興奮でした。
それを知った瞬間、母に電話。
ワーキングホリデーという制度を自分でもよく理解できないままのわたしが説明したので、母はチンプンカンプン。
でもわたしのやりたいことをいつも応援してくれているって知ってるし、わたしが楽しそうなのがじゅうぶんに伝わっていたと思います。
誰に相談するでもなく、ワーキングホリデーという制度を知った瞬間、オーストラリアへ飛ぶことが決まっていたようなものです。
ワーキングホリデーへ行くと決めてから渡豪するまで
母に電話で説明しようにも、自分でもついさっき知った「ワーキングホリデー」につて、うまいく説明できませんでした。
それでもとりあえず「オーストラリアへ行ってくる」ということは伝えられたのでよしとして、わたしの興奮は治まりません。
それからはワーキングホリデーとはどんなビザなのか、どんな風に過ごすのかインターネットでより詳しく調べました。
身近にワーキングホリデーを経験した人やその制度について知っている人がいなかったので、無料エージェントの担当の方にたくさん話を聞いてもらったりアドバイスを頂いて、プランを決めることにしました。
初めはホームステイと語学学校という、海外生活初心者のお決まりの安心パターンを選択。
いつから行こうか?
考えるだけでワクワクする日々が続きました。
そうなると必然的に退職の時期を決めることになります。
行くと決めたらそれに向けて必要な資金などの準備をしたかったし、好きだったお仕事にも区切りつけたかったわたしは、出発を1年半後と決めました。
1年半後は警察官として勤めて丸5年になるときだったので、ちょうど区切りもいいかなぁということと、情報ももっと集められたり、少しは英語の勉強したりできるかな…という気持ちもありました。(結局そんなに勉強はしていない)
退職を決めて、さらに父や母と話をします。
母は数ヶ月の間、わたしが「組織に籍を置いたまま海外へ行く」ものだと思っていたそうです。
そのため話の途中で「退職」という言葉を聞き、少し戸惑っていたこともありました。
誤解を解くためにしっかり説明して「そうだったんだね」と納得してもらうことができました。
誰も、わたしを止める人はいません。
一度やると言い出したらきかないわたしを両親はよくわかってくれています。
そっと応援してくれていつも見守ってくれる心強い存在に感謝。
オーストラリアでのワーキングホリデーを終えて
オーストラリアで過ごした最初の10ヶ月、それはここには到底書ききれないたくさんの出来事がありました。
初めての感情に出会ったり、思いがけない人の優しさに触れたり、もう二度と体験したくないことだって、正直ありました。
それでもセカンドビザを取ってワーキングホリデー2年目を過ごそうと思ったのは、やっぱりオーストラリアが大好きだから。
小さな頃からの夢だったオーストラリアでの生活ができたこと、それは本当に夢のようだったんです。
夢であってほしいと思うような出来事もありました。
帰りたいと思うこともありました。
たくさんの出会いと別れがあって、その中に笑顔も涙もあって、大切な大切な友だちがいます。
すべての経験が今のわたしを形成しています。
本やテレビの世界で大好きだったオーストラリア。
ホンモノのオーストラリアに行って、見て、触れて、感じてみたら、もっと大好きになりました。
「大好き」は何よりも大きな行動力の源。
「好き」という感情が持つエネルギーは、とっても強いです。
少なくとも、わたしにとっては。
我慢して辛いのなんてまっぴらごめん、いつも楽しいと思う方に向かって歩いていきたい。
今までそうしてきたように、これからも不器用ながらもそうやって生きていたい。
ありのままの自分でいられることは、どんなに幸せなことでしょう。
それを受け止め一緒に過ごせる仲間や友だちがいることはどんなに素敵なことでしょう。
そんな自分を心配してくれる人がいるのはどんなにありがたいことでしょう。
オーストラリアで経験したことや感じたこと、出会ったすべての人や出来事、どれもかけがえのない宝物であるということは間違いありません。
だからわたしは、胸を張ってこう言います。
ワーキングホリデーへ行って本当に良かった。
好きなことができてわたしは幸せです。
これからも、人生を大好きで埋め尽くしたい。
だいすきを追いかけて、どこまでも。
with LOVE, nana