ニュージーランドへ出発する10時間前に国際免許を取得したnana(@nana_in_nz)です。
海外での運転、ちょっぴり怖かったり心配だったりしませんか?
ニュージーランドは日本と同じ右ハンドル左走行なので、実はあんまり難しくはありません。
とはいえ、やっぱり日本と違うルールはたくさんあります。
今回は、仕事の営業周りで3ヶ月でオークランドをほぼ一周したわたしが、日本とニュージランドの交通ルールの違いやニュージーランドでの運転で気をつけていることをシェアします。
これからニュージーランドで運転する方の参考になれば幸いです。
日本での運転経験
まずはじめにわたしの日本での運転経験ですが、日本で乗っていたのはダイハツ・ミラのマニュアル車です。
まさにこんな感じの車で、すっごく小さい車です。
実は高速道路も一度も走ったことがありません。
そんなわたしがご縁があって営業のお仕事に就くことができ、オークランド市内全体を車で周ることになったのです。
ニュージーランドの交通事情
無料で走れる高速道路
高速道路はモーターウェイと呼ばれ、基本的に無料です。
ほとんどの高速道路は無料なのですが一部有料エリアがあります。
気がつかずに通ってしまうかもしれないので注意!!
有料エリア付近になると看板があるので、有料エリアを避けて通る道が示されています。
モーターウェイに入る時にも注意することがあります。
上の写真は、とあるモーターウェイの入り口です。
信号がありますが、この信号は作動しているときとしていない時があります。
作動していないときは点灯していないので、そのままモーターウェイに入ってばOK。
信号が作動しているときは信号のルールに従いますが、看板はこのようなものです。
ONE VEHICLE PER GREEN EACH LANE
どういうことかというと、信号が青になったら、先頭で待っている車がそれぞれのレーンから1台ずつのみ進行してね、ということです。
つまり、自分が先頭で信号待ちのときのみ、青になったら進むことが出来るんです。
信号が青になるのは一瞬ですが、自分が前から二番目のときは、前の車につられて進んでしまわないように気をつけましょう。
一番左側のレーンも注意。
空いてるからと左側のレーンへ行こうとすると・・・
このようなサインがあります。
車に二人以上乗っているときか3.5トン以上の車を運転している時に限り左側のレーンに入れるよ、と書いてあります。
いざモーターウェイに入ってしまえば、あとは速度規制に従って走るだけ!
安全運転で走りましょう。
それと高速道路を降りたとき。
元警察官、一時期は交通課に所属していたこともあるnanaからのアドバイスです。
一般道路の速度規制
一般道路では指定がない限り50kms/hですが、郊外は速度が上がります。
例えばこんなカーブでさえも…
写真はちょっと切れていますが、この緩いカーブは75kms/hの規制です。
日本と同じように速度規制のサインはちょこちょこあります。
運転に慣れている方は同じように気をつけていれば問題ないでしょう。
ところで、ニュージーランドで速度超過をした場合、何キロで捕まると思いますか?
10キロ?15キロ?
海外だからビュンビュン飛ばしてそうだし、大したことないんじゃないかって?
3キロオーバーで捕まった事例があります。
これはちょっと極端な例で大型連休の前など厳しく取り締まっているときの話なのですが、ニュージーランドでは速度超過を厳しく取り締まっています。
5キロオーバーで捕まった人も珍しくありません。
速度超過の罰金は超過した速度により異なり、罰金とは別にポイントも減点されます。
出典:New Zealand Police (上記画像は2016年12月)
パトカーもしょっちゅう止まっていますが、スピードを出しすぎて事故を起こすことを防ぐための大切な仕事です。
取締りは運転手をいじめたいわけじゃなくて、交通事故による犠牲者を一人でも少なくするために行っているものなのです。
日本より複雑な信号
日本の信号は赤→青→黄→赤・・・とわかりやすいですよね。
ニュージーランドも赤、青、黄の三色なのですが色の変わり方が、時にちょっと複雑なんです。
それはどんな時かというと、右折などの矢印がついている場合。
色に関する意味は同じなので、隣の列に惑わされないようにしっかり自分のいるところに信号の色に従っていれば問題ありません。
左折よりも右折がしやすい
信号のある交差点では右折しやすいです。
右折専用の矢印が青のとき、歩行者の信号は赤になっています。
日本だと交差点に入って横断歩道の前で歩行者を待ちますが、そのような交差点では歩行者を待つ必要はありません。
左折はちょっと複雑?
左折は慣れるまで少し怖いかも・・・。
上記のような交差点では、信号の色に関係なく右から車が来ていなければ進んで行けるのです。
と、色々考えて曲がるタイミングを掴めないこともあり、わたしは後ろの車にクラクションを鳴らされたことがあります…。
信号のある交差点で左折用のレーンがあるときは、安全を確認して進んで行きましょう。
馴染みの薄いラウンドアバウト
ラウンドアバウトは、日本でロータリーと呼ばれているようなまぁるい交差点のことです。
大きいラウンドアバウトも小さいラウンドアバウトも、馴染みが薄くて入っていくのに勇気が入りますよね。
基本的なルールを抑えておけば大丈夫。
ラウンドアバウトに入る前に自分がどの道へ進みたいのかウィンカーで示しておきます。
赤い車がピンク色の方向へ行きたい場合は左ウィンカー、水色の方向へ行きたい場合はウィンカーなし、緑色の方向へ行きたい場合は右ウィンカーを出します。
入っていく時に覚えておくことは、右側から来る車が優先ということ。
右側がクリアになったらラウンドアバウトに入っていきます。
進みたい道のところ手前で「ここでラウンドアバウトを出ます」という合図として左方向へウィンカーを出して脱出します。
オレンジ色のぼんぼりがある横断歩道
歩行者にはあまり優しくないニュージーランドですが、下の写真のようなオレンジ色のぼんぼりがある横断歩道では、歩行者が優先となります。
オレンジ色のぼんぼりを見かけたらスピードを緩めて、歩行者が近くにいないか確認しながら走りましょう。
もしも渡ろうとしている人がいたら止まって歩行者が渡るのを待ちます。
うっかり歩行者を遮ってしまうと歩行者に嫌な顔をされてしまうかも…。
シートベルトの着用
ニュージーランドでは全席シートベルト着用が義務付けられています。
シートベルトを着用していない場合は$150の罰金です。(2016年12月現在)
日本ではシートベルトを着用していない人が同乗していた場合も運転手の責任となりますが、ニュージーランドではシートベルトを着用していない本人の責任となります。
助手席や後部座席に乗っているときも、安全のためにシートベルトを忘れずに!
携帯電話の使用
携帯電話も使用も大変危険なので日本と同じく交通違反となります。
出典:New Zealand Police (2016年12月)
スマホは地図を見られるのでナビ代わりに利用する人も多いので、そんな時に便利なのがこの車載ホルダー!
これホントに便利。
グーグルマップは調べたときの交通状況もわかるので便利です。
あとわたしが常備しているのは車で充電できるチャージャーです。
USBポートが2口ついていると2台一緒に充電できるので誰が充電するかケンカにならずにすみます。
スマホ以外にも、スピーカーなども充電できるので便利ですよね。
こんなことにも気をつけたい
避けない鳥
鳥たちが道路に出てきていることがあります。
避けるだろうと高をくくっていると轢いてしまうかもしれません。
飛びそうにない鳥たちにご注意を。
窓拭き少年たち
交差点の信号待ちのときなどに、窓拭きをしてくれる少年たちがいることがあります。
彼らは窓拭きをすることによって時折小銭がもらえるので、積極的に声をかけます。
断っても嫌な顔はされませんし、断る前に窓拭きを始めてしまうこともありますが、そんなときは小銭を渡さなくても怒ったりはしません。
交差点で突然窓拭きセットを持った少年たちが現れると驚くかもしれませんが、オークランドではよく見かける光景です。
雄大な景色
郊外へ行くと、なんにもなくてだだっ広いキレイな景色に見とれてしまうかもしれません。
その気持ちもわかるのですが、しっかり前を見て運転してくださいね。
ニュージーランドの交通ルールはここでチェック
観光者向けにニュージーランドの交通ルールなどがPDFにまとめられています。
Visitors to New Zealand safety guide
AAのサイトではニュージーランドの交通ルールをクイズ形式で学べます。
▼ニュージーランドのRoad code quiz▼
Road code quiz
まとめ 安全運転を心がければ海外での運転は怖くない!!
ニュージーランドと日本の交通ルールは違う部分もありますが、基本的には右ハンドル左走行です。
事前にルールを把握して安全運転を心がければ、ニュージーランドでの運転は問題ないでしょう。
日本で高速道路を走ったことのないわたしでも、今では毎日のように100kms/hで走行しています。
ニュージーランドは車でしか行けない場所もたくさんあるので、旅行のときもレンタカーで周るとより楽しめること間違いありません。
ニュージーランドでの運転に対する不安が少しでも解消されて、ドライブを楽しめる人がいてくれたら嬉しいです。
with LOVE, nana