人見知りって言うと絶対そう見られないnana(@nana_in_nz)です。
お仕事なら話せるんです。だってそれはお仕事中のわたしという仮面を被っているから。
本音では、知らない人と目を合わせて話すのが好きじゃなくて、なに話したらいいかわからないし沈黙のほうがマシって思っているわけですけれども。
そんなわたしが!!
日曜日、オークランドシティにて路上デビューを果たしました!!
きっかけはバイオリニストのお姉さん
ごくわずかなお友だちにはお話させていただいたのですが、実はこれは数ヶ月前から計画していたことです。
きっかけをくれたのはバイオリニストの素敵なお姉さん。お姉さんがわたしにそのきっかけをくれました。
自分じゃ思いつかない、けれどなんだかとってもワクワクする提案。
そのお姉さんのバイオリンの演奏、生で聴くのがもちろん一番いいけれど、世界中を飛び回っている彼女なのでぜひみんなに聴いてもらいたいです。
ShikiさんのFacebookページからぜひ見てみてください!
彼女がきっかけをくれて「やってみたい」という気持ちが働いた。
だからやってみた、単純なわたしなのです。
路上デビューで得られる成果として期待したこと
なぜ人見知りなのに人前に出ることを決意したのか。
- どんな場所であっても瞬時に切り替える集中力を身につける
- 人目を気にして緊張しすぎる弱い心を鍛える
- いくらでも練習できる場所
- 自分が好きでしていることで赤の他人の笑顔を見られる喜び
その全てが路上パフォーマンスをすることにより得られると、お姉さんと話をしていて確信したのです。
それで結局なにをしたのか・・・
楽器もできない、芸もできない、それでいて人見知りで知らない人に声をかけるのが嫌い。
そんなわたしがなにをしたのかっていうと。
書道!
外国人の名前を漢字で書きます!というけっこうありきたりなやつなんですが。
バイオリンの彼女のアドバイスのもと、浴衣を着て日本風の音楽をかける。
音楽はちょっと彼女の意見に沿わず(ごめんなさい)、大好きなあゆちゃん。
これだとね、いつもの環境に近いから少しは緊張が和らぐだろうと思ったんです。
でもスピーカーの音量を最大にしても、あまり音が響かないということがわかった。意外にも車の音、人が歩いたり話をする声なんかに簡単にかき消されてしまう。
自分があゆちゃん聴けているからいいか、って開き直ってそのまま書く。ひたすら書く。
誰も興味を示さない時になにを書くか?
お客様がいなければ、ひたすら書道の練習ができる。それも、大好きなあゆちゃんの歌詞を書くことによって。
花のように儚いのなら(Moments)
明日晴れたら あの海へ行こう(July 1st)
悔やんでることなんて ひとつさえないと
今でも言い切れるよ(MY ALL)
聴こえてくるあゆちゃんの曲の書きやすいフレーズをどんどん書きまくって練習。
正直、最初はただそれだけでもいいやって思っていた。
ひたすら書いていたら来てくれた、記念すべき一人目のお客様
最初のお客様はインドの方。
いくらなの?って聞かれて、フリーだよって答えるわたし。
好きでやってるだけだから、興味を示してくれて「わぁ、自分の名前を漢字にするとこうなるんだぁ」と思ってもらえて嬉しそうにしてくれたらそれでいい。
もしそれに対してお金を払いたいと思ったらそうすれば良い。
フリーだからやってみる?というと「じゃあ、お願い」とのことで、晴れて彼がお客様第1号となってくれました。
アメットさん。
漢字テキトー過ぎてごめんなさい、やっぱり緊張が大勝利で、パッと思いつかない。
この緊張をもっと楽しんで、ひらめきをもっと鍛えられたら。
漢字を考えている時ってお客様が待ってくれている時間で、その表情がすごくワクワクするから、「期待に応えたいな」っていう気持ちが働いてしまう。
自分にできることは変わらないのに。
雨?亜?阿?目?女?・・・戸?
うん、亜芽斗、これが精一杯でした。
漢字を当てるのが思ったより難しい
今回いなかったけれどパ行の漢字とか。そもそもあるの?「す」も、酢と巣と須しか思いつかなくて困った。
こちらの韓国の方。
なんと読むでしょう?
答え。ソン・ジュンさん。
もう「ソン」は損しか思い浮かばなく、それはないなって思って、「Song」から「歌」にした。
これ突然思いついた割にけっこう綺麗な字面になったので好きです。
ただちょっと女の子みたいかな?
予想外のお客様
わたしが予想外だなあと思ったのは、中国人の方々。
彼らはもちろん漢字の自分の名前を持っている。その彼らが「よかったら、わたしの中国語の名前を書いてくれない?」と言うのだ。
「もしも、超難しい漢字じゃなければ…やってみるよ!」と言って引き受けてみた。
半分隠れてしまったけれど、割と難しくない漢字だったので。
彼女の他にも中国の方で「自分の本名を漢字で書いて欲しい」という方がいたのが本当に意外だった。
しかも漢字の文化を持つ彼らはとても興味深く目をキラキラに輝かせて書道を見ていて、「すごく素敵だねぇ、自分の名前がこんな風に書いてもらえてとっても嬉しい!」と褒めちぎってくれる。
そんなに褒められたら、もうニヤついてしまう。
路上デビューをして、何を感じたか
始める前に思っていたよりも多くの人が興味を示してくれた。
自分がしたこと、それも自分の趣味でしたことによって誰かが喜んでくれるというのは何よりも喜ばしいことで、そのたくさんの笑顔はわたしを勇気づけてくれる。
がしかし、今はもう冬と呼んで良いオークランド。いくら日中とはいえ寒い。
そして正座がきつい。忍耐力なし(笑)。
いろんなことを感じた貴重な経験だったけれど、とっても楽しい時間を過ごすことができた。
これが率直な感想。
きっかけをくれたお姉さんには即報告し、お祝いの言葉をいただいた。
またお天気がいい日に、どこかで書道の練習でもしようかな。
with LOVE, nana