オークランド市内の移動手段として交通の要となるのがバス。
主要なところは10分に一本の頻度だったり、市内をぐるりと循環するバスもあり、とっても便利です。
そんなバスを利用する人がたくさんいる中、本日、大規模なバスストライキがありました。
領事館からのメール
おととい、領事館からこんなメールが届きました。
在オークランド総領事館からのお知らせ
(中略)当地の報道によれば、19日(金)、オークランド市内で大規模なバス・ストライキがあり、混乱が予想されるとのことです。
バスを利用される際は、交通局や報道機関のウェブサイトで前もって情報収集されることをお勧めします。(中略)
<報道概要>
・2月19日(金)、オークランド市内で運行されているバスの70パーセントがストライキに入るため、これによる混乱が予想されている。
・19日(金)午前4時〜20日(土)午前4時の24時間のストライキにより、およそ10万人のバス利用者及び120のスクールバスがその影響を受けるとされており、バス利用者は他の交通手段を予め考えておくか、在宅勤務が可能であるか会社に相談したり、市内を移動しないことも検討するよう勧告している。
・電車、フェリーは平常運航予定。
・影響がある運行路線
MetroLink
Link
GoWest
NorthStar
WakaPacific
Howick & Eastern
School buses
・バス運転手は雇用契約内容に関して、オークランド市交通局に対する抗議活動も行い、
ストライキに続き、下記の日程(Cash Free Days)で、HOPカード以外の支払いを拒否するとしている。現金払いを希望する場合は、支払いをせずに乗車することになるが、これはオークランド市交通局に対し、キャッシュレス支払いによる乗車を推進するよう促すための活動である。
・Cash Free Days
2月 ?29
3月 7, 8 , 14, 15, 16, 21, 22, 23, 24,
28, 29, 30, 31
4月 1(以下略)
バス ストライキでほとんどの路線が運休
上記のメールにもあるように、たくさんの路線が記載されています。
スクールバスまで!
わたしが使っているバスは運良く(在宅勤務にならないから運悪く?)該当しなかったので出勤できました。
金曜の早朝から土曜の早朝までの24時間バスが運休することによって、三連休になる人もいただろうし、子どもっちとかパートナーを送りに行かなきゃならない人もいただろう。
メールの
在宅勤務が可能であるか会社に相談したり、市内を移動しないことも検討するよう勧告している。
っていうあたりが規模の大きさを表している。
日本で「バスが運休だったから在宅勤務出来ますか。」っていうようなことが到底想像できない。
バスに無料で乗れる日?
抜粋したメールの最後の方に「Cash Free Days」と書いてありますが、これは面白い試みだと思う。
HOPカードというのがバスや電車で使う公共交通機関共通のICカード(日本でいうSuicaやSapica)のことで、オークランドに住んでいる人は大体持っているのではないかな?
もちろん通常はバスに乗るときに
「◯◯まで行きたいです。」「はい、じゃあ$4ね。」
という具合に現金でお支払いして乗ることもできます。
しかしこの「Cash Free Day」、HOPカード以外の支払いを拒否することはわかるけれど、
現金払いを希望する場合は、支払いをせずに乗車することになる
ってどういうこと!!?!と思いませんか?
支払い拒否されてもタダで乗れてしまうのです。
あれ・・・?
乗せちゃうんだね???
キャッシュレス支払いによる乗車を推進するよう促すための活動っていう活動の目的はわかるけれど、現金支払いの人は乗せないのではなく、逆にタダで乗せるということ。
これによって困るのは誰でしょう?
儲けにならないバス会社。
バス会社を困らせようとしているのは、バスドライバー。
ということは、バスドライバーからの会社に対する反抗なのか?
日本人のわたしから見たら「あれ、そういう抵抗の仕方あるの!?」と思うのですが、これがキウイ(ニュージーランド人のことをこう呼びます)のやり方なのでしょうか。
1日だけじゃなく、2月末〜4月頭までの約1ヶ月間かけてそれをするなんて、なんだかすごい団結力だとも思います。
アンテナを張って情報を得ることの重要性
今回は領事館からの連絡を受けてこの内容を知り、事前にバス会社に連絡をして自分が使うバスが運行するかどうか確認することができました。
会社の仲間も「バスで通っているよね、大丈夫?」と聞いてくれて親切な人が周りにいて良かったなぁと思います。
いつも自分に必要な情報が自然に入ってくるとは限らないから、きちんと欲しい情報を入手できるように感覚を研ぎ澄ましてアンテナを伸ばしておくのが大切だと感じた一件です。
常に楽しいことセンサー磨いて好きなこと全部キャッチしていきましょう?
with LOVE, nanapeko