Working Holiday

ワーホリで英語が伸びないと言われる日本食レストランで働くメリット・デメリット

こんにちは。nana(@nana_in_nz)です。

 

nana
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ワーホリで海外に出たからには、英語がペラペラになりたい!

そう思っている方はたくさんいることでしょう。

働く場所を探す時に少なからず耳にするのは「日本食レストランは英語が伸びないから、やめたほうがいいよ」という言葉。

 

でも、実は、多くの日本人のワーホリの方が日本食レストランで仕事をしているんです。

英語力が伸びないと言われているにもかかわらず、多くの日本人のワーホリが日本食レストランで仕事をするのは何故なのでしょうか。

 

  • せっかくワーキングホリデーに来たのに、日本食レストランで働くメリットなんてあるの?
  • 英語力に自信がないけれど、現地で働けるかなぁ・・・。

 

結論から言うと、日本食レストランは英語を伸ばす場ではありません。

 

では、日本食レストランで働くとどうなるのか?

オーストラリアで2ヶ月、ニュージーランドで半年間日本食レストランで働いたわたしが、そのメリット・デメリットをお答えします。

働く場所を探しているあなたの参考になると嬉しいです。

なぜ、ワーホリの日本人は日本食レストランで働く人が多いのか

ワーホリで仕事を探す方法

ワーキングホリデーで海外へ訪れたとき、仕事はどのように探すでしょうか?

主な方法は次の3つです。

  • インターネットの求職サイトや掲示板で求人募集しているところへ応募
  • 直接お店などに履歴書(CVとかresumeと呼ばれる)を持参して交渉
  • 友人・知人からの紹介

変わり種では、自分が常連になってお店のスタッフと仲良くなってから交渉し、仕事を見つけた人もいます。

 

例えば求人サイトは英語での求人・日本語での求人どちらもありますが、今まで日本語環境で育ってきたなら日本語の求人のほうが見やすいですよね。

同じ内容のことが書いてあったとしても次々と読み進めていくには日本語のほうが早いので、簡単に仕事を見つけたいと思ってしまうと、日本語で仕事を探す人が多いのが現状です。

溢れる日本食レストランの求人

日本語のサイトで求人を見ていると、あることに気が付きます。

それは、日本食レストランの求人があまりにも多いということです!

 

オーストラリア・ニュージーランド含む各国で日本食はとても人気があるので、観光地や都市部には多くの日本食レストランがあります。

 

日本人オーナーや日本人シェフからすると、日本の食品会社等へのやり取りもあるため、部下となるスタッフが日本語を話せることは嬉しいことですよね。

日本語でのコミュニケーションが望ましいのは、日本人にしか言語が通じないということを逆手に取っていることもあります。

ときにはあまりお客様の前では言いにくいようなこともあると思うのですが、日本語だと殆どの人がわかりませんから、少し気が楽なんです。

 

話が反れましたが、ワーキングホリデーで多くの方が訪れるようないわゆる「都市」や「観光地」と呼ばれる地域には、想像している以上に日本食レストランが多く存在するのです。

多くの日本食レストランはワーキングホリデーの日本人を採用するため、短いスパンでアルバイトのワーキングホリデーの方が入れ替わるようなスタイルになります。

補足ですが、ここでいう日本食レストランとは【日本食を取り扱う食事ができるお店】という意味ですので居酒屋さんスタイルのお店も含まれます。

日本食レストランで働く5つのメリット

おいしい日本食のまかないが食べられる!

オーストラリアの日本食レストランでの賄い

日本食レストランに限らず、レストランでのアルバイトは賄いが含まれることが多いですね。

海外で生活していると、自分で日本食を作ることはそんなに多くありません。

売っている食材が違ったりお値段が高かったりするからです。

 

その点、日本食レストランで働いていると出勤日には美味しい日本食の賄いが食べられるのが魅力。

お店のメニューにはない賄いだけのスペシャルメニューがあったり、作りおきしてあったけどお客様には出せなくなってしまったデザートが食べられたり、ラッキーなこともあります。

プロのシェフが作る食事をいただけるのはとってもうれしいことですよね。

日本語環境で様々な情報が交換できる

働いている人が日本人または日本語を話すので、様々な情報がより素早く手に入ります。

もちろん英語で情報収集できるという方は問題ないのですが、日本人が知っている情報は、日本人である自分に有益な情報のことも多いのです。

 

例えば、日本人の味覚に合うような美味しいレストラン、日本でのニュース、ことなど。

同じ日本という国の文化を知っている人同士なので、感覚が似ているのかもしれません。

長く住みたいという方は、ビザのことやその国・街のことについても尋ねることができるので心強いですね。

日本の文化が好きな外国人と話すことができる

日本食レストランにお客様としてやってくるのは、日本の味が恋しくなった日本人だけではありません。

ホールスタッフとして働く場合、日本人以外のお客様たちとお話するのは当然英語です。(ときには、日本語がペラペラの外国人の方もいらっしゃいますが。)

 

自分の国に好感をもってくれている方とお話するのはとても気持ちが良いもので、なんだか自分のことを褒められたような気分になったりします。

特に自分の出身地に「行ったことがあるよ!」と言ってくれたときなんかは、仕事そっちのけでお話が盛り上がったりすることも!?

日本のことをより深く知るキッカケができる

日本食レストランで働いていると、日本のことを知るキッカケにもなります。

  • 提供している日本食はどういうものなのか
  • ディスプレイしてある日本の小物の発祥地
  • 日本酒の種類や飲み方
  • お客さまが教えてくれる「日本の好きなところ」「日本の良いところ」「日本の変なところ」

日本にいたら気がつけなかったことや外国人だからこそ発見できたことなど、日本の良さや不思議なところを日本の外で知ることが出来ます。

 

日本人として日本で育って「当たり前」になっていたことは外国人にとっては新鮮だったり、おかしなことだったりするのです。

日本を日本の外から見ることで、母国についてより深く知ることが出来ます。

接客英語やサービスの仕方を身につけることができる

お客さんと英語で話すことで、接客に必要な最低限の英語が身につくのがレストランのホールスタッフです。

接客英語だけでなく、レストランの特徴にあったサービスの仕方(居酒屋さん形式なら元気と素早い動き、高級なレストランならひとつのテーブルに対する料理の運び方など)を身につけることもできますね。

 

英語に関しては、毎日話すので基本的なことは嫌でも覚えるはずです。

電話での予約対応をしているところも多く、電話での会話ができると自信に繋がるという人も多いです。

わたしも最初は何度も聞き直していたけれど、だんだん1回で聞けるようになってきて嬉しくなりました。

日本食レストランで働く3つのデメリット

働く環境が英語環境ではない

当然といえば当然ですが、日本語環境で働くことが多いです。

英語を伸ばしたいと思っていたのに…と思う方の多くはここでつまづきます。

 

「英語を伸ばすために英語環境で働く」というのは、正しくもありますが大きな間違いでもあります。

仕事は、自分の時間やできることを価値として提供して、お金をいただくものです。

英語環境の会社において英語ができなくても働きたいと思ったら、「仕事が飛び抜けてできる」「何らかのカタチで会社にとって価値がある」という状況でなければ採用はとても難しいことでしょう。

 

例えば美容師・シェフなどは、多少英語力が低くても技術面でカバーできればパスできるかもしれません。

労働賃金が低い場合が多い

日本食レストランでは、ワーキングホリデーの方が次々に入れ替わることもあり、最低労働賃金で働くことが多いです。

 

とくにオーストラリアでは、わたしが滞在していた2012年頃はまだまだ違法賃金(最低陳儀銀以下)でスタッフを雇っている日本食レストランが多かったのも事実です。

銀行振込ではなく、最低賃金以下の時給で計算された賃金を手渡しで処理するのです。もちろん給与明細はなし。

※ あくまで、2012年頃の状況です。

 

一方、ニュージーランドはオーストラリアよりもしっかりと管理されているように思います。

違法賃金で経営している会社は厳しく処罰されるため、最低賃金以下で働いているという話は日本食レストランでは聞いたことがありません。

とはいえ、日本食レストランのスタッフは最低労働賃金で働いている傾向にあります。

まるで日本で働いているような気持ちになる

日本人の環境なので、他人への気遣いや人間関係が日本の延長線上にあると感じることも少なくありません。

「週休二日、残業なし」のつもりだったのに、人によっては気が付けばマネージャーと一緒に居残り・・・なんてことがあるかも。(わたしはササッと帰るタイプです)

あまりに日本のような環境にいると、「あれ、何しに来たんだっけ?」と目的を見失ってしまうような気持ちにもなってしまうかもしれません。

 

日本食レストランで働いている場合、目的は何なのか?

  • ワーホリの最後の一ヶ月で旅行をするために貯金をしたい
  • 英語環境での仕事が見つかるまでの生活費を稼ぎたい
  • 美味しい日本食の賄いを食べたい
  • 日本の文化が好きな外国人のお客さんと交流したい

など、目的を明確にしましょう。

まとめ 日本食レストランは英語を伸ばす絶好の環境ではないが、海外で日本食文化に触れる貴重な機会

「日本食レストランは英語が伸びない」と言われます。

日本食レストランじゃなかったとしても、何もしなければ、英語は伸びません。

日本食レストランはあくまで美味しい日本食を提供する場であり、英語を伸ばすための場ではないということをしっかり覚えておきましょう。

英語を伸ばしたいと思うのであればあなたが行動するしかないのです。

 

日本食レストランは日本食を広めたい・好きになってほしいという思いを込めて経営しているオーナーさんがたくさんいます。

日本の食、日本の文化を外国でも伝えていきたいと考えて試行錯誤してお客さまを笑顔にしようと努力しています。

 

そんな日本食レストランで働くということは、外国で日本の文化に触れるという貴重な経験となります。

日本食レストランで働いてどのように感じ、どのように今後の人生に活かすのかは、あなた次第です。

 

with LOVE, nana